ぬばたまの その夜の月夜 今日までに

         われは忘れず 間もなくし思へば










あの夜、君が呼び止めてくれなかったら

今の俺はなかった



























辛い戦いがあった
誰も巻き込みたくなくて
独りでいることを選んだことがある








けれど






本当はあの時

皆から逃げたんだ

皆は絶対俺を離さないと言ってくれたのに


また人を殺めることになるかもしれない
それを見られるのが怖くて



危険な目にあわせたくないと言い訳して

俺は逃げたんだよ・・・

自分に自信がなかったんだ

口で言っていたほど

自分の信念に自信がなくて・・・



仲間を裏切るような旅に出た



なのに
そんな卑怯な俺を
君は探し出してくれて
手を差し伸べてくれた






「おかえり」と言ってくれた







いつもいつも
俺を助けてくれた君
その君の存在に
何回救われたかわからない

俺の欲しい言葉をいつもくれる

守りたいと思える微笑をくれる

仲間であり戦友でもあるけれど
なによりもそれ以上に
君の存在そのものが
暗い路を照らす光なんだ







いつも呼び止めてくれるのは君だった
人斬りだった俺を初めに受け入れてくれたのも君で
人の過去にはこだわらないと言ってくれたね
その言葉から始まったんだ








君が全ての始まりだったんだよ








過去を形だけでなく受け入れられるようになったのも

自分の罪から目を背けなくて済むのも

自分の生きる路を探し当てられたのも


全ては君がいたから


側にいたいと言ってくれた君がいたから

































俺の帰れる場所は
もう神谷道場(ここ)以外にはないんだ

































君がいなければ
「緋村剣心」という男は存在しなかったんだよ・・・




























吾が命の 全けむかぎり 忘れめや

     いや日に異には 思ひますとも






今までも、これからも、この先ずっと
俺の心は神谷道場(ここ)にある
それだけは、誓えるよ・・・





剣心




たわごと