何らしくないことしてんだ


ブス


全然にあわねーんだよ。



















でも、ま、神谷道場(ここ)は俺の家だよ。
これからもずっとな。
だから、だから・・・





















俺は剣心の強さに憧れた
剣心のように強くなりたいと思った
それは今でも変わらない

けど、もし、もしも・・・

剣心の横に薫がいなかったら
俺はここまで剣心に心酔しなかったかもしれない
薫が剣術を教えてくれなかったら
俺はひねくれたガキのままだったと思う


















目指した強さは剣心
遠くで輝く星のように、俺の目標
無我夢中で追いかけた背中は遠くて
俺は隣に立つことはまだできないけれど
でも、いつかは、必ず






そして、実際に俺を導いてくれるのは
師匠である薫なんだ
いつも足元を照らしてくれるような
近くで見守ってくれる灯火
それも、俺の目標・・・

















厳しい戦いがあった
少しでも剣心の力になりたくて
隣に立って戦いたくて
がむしゃらに強さを求めようとしたことがある
とにかく強くなりたかった
強く、強くなって
剣心に仲間として認めて欲しかった
俺だって役に立つんだって事証明したかった
強くなれるならどんなことでもしてみせるって思ってた
なにを犠牲にしてもいいって思ってたかもしれない
とにかく自分の無力さが悔しくて
なんでもいい、強く強く・・・・











そんな俺を諌めてくれて
目を覚まさせてくれたのは薫だった

「あなたは自分が思ってるよりも強い」

「だからこそ強さだけを求めるのは危険なの」

剣術の強さだけが、本当の強さじゃない
そう教えてくれたのは
俺が歩む道を踏み外そうとした時
呼び止めて叱って連れ戻してくれるのは
いつもいつも
薫なんだ
















剣心だけでも

薫だけでも駄目だった

二人が一緒にいるからこそ

俺は俺として成長できるんだ



























あのさ

今まで一回も言ったことないけどさ

二度とは言えないけどさ

出会えてよかったなんて気持ち以上に

俺を、見守ってくれてありがとう・・・

俺を、育ててくれてありがとう・・・








俺を・・・



      認めてくれて



             ありがとう
















俺にとって薫は、師匠であり、友であり、仲間であり
そしてなによりも

たった一人の肉親

そう、思ってる










弥彦




たわごと